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動員、興収とも洋画が逆転も 邦画製作は活況続く
2007年全国映画概況発表

2008/01/31
(左から)松竹・迫本社長、東宝・高井社長、映連・松岡会長、東映・岡田社長、角川映画・井上社長
(左から)松竹・迫本社長、東宝・高井社長、映連・松岡会長、東映・岡田社長、角川映画・井上社長
 日本映画製作者連盟(映連、会長・松岡功)が1月31日(木)、2007年の全国映画概況を発表した。全国の映画入場人員は1億6319万3千人、興行収入は1984億4300万円で、06年に比べ入場人員は99.2%、興行収入は97.8%の微減となった。

 全国の映画館数は3221スクリーンと、06年より159スクリーン増加。新規オープン277スクリーンに対し、閉館などが118スクリーンという増減で、08年も現状で126スクリーン増える見通し。シネコンが競合する地区も増えており、松岡会長は「ハード面での観客の掘り起こしは望めない。観客の求める映画をより多く作ることにかかってくる」と語った。

 興収の内訳は、邦画が946億4500万円、洋画が1037億9800万円で、構成比は47.7%対52.3%。06年は邦画のシェアが21年ぶりに洋画を逆転し、復活を印象づけたが、2年連続で上回ることはできなかった。それでも、公開本数は邦画407本(成人映画76本を含む)と、洋画の403本より多く、松岡会長も「この10年を見れば、邦画は決して悪い数字ではない。多くの作品の中から有能なプロデューサー、監督も育っている。この傾向は当分続く」と、邦画界の製作熱がさめていないことを示唆した。

07年の邦画の興収1位となった『HERO』
07年の邦画の興収1位となった『HERO』
 入場人員、興収とも06年を下回った理由としては、邦画で50億円を超える大ヒット作の減少。『ゲド戦記』『LIMIT OF LOVE 海猿』など一昨年の6本に対し、07年は『HERO』(81億5000万円)と『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール/ディアルガVSパルキアVSダークライ』(50億2000万円)の2本のみ。洋画に関しては、興収ランキング上位の合計額にそれほど変化は見られなかったが、ヒット作の影に隠れて不調に終わる作品との“格差”がより強調された形だ。全体的に見ても、秋興行での盛り返しなどで11月までは一昨年を上回る数字で推移していたが、繁忙期である12月の興行が思うように数字を伸ばせなかったのも誤算となった。

洋画興収№1の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(C)Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.
洋画興収№1の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(C)Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.
 邦画で興収10億円を超えたのは29本で、06年より1本増。だが、うち20本が東宝配給という相変わらずの“1人勝ち”状態。同社は25作品で595億1000万円と、一昨年に打ち立てた最高記録(587億7000万円)をさらに更新し、08年も宮崎駿監督の最新作『崖の上のポニョ』、三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』など期待作が控える。「会社内外とのチームワークが我々の足りないところ。少しでも近づける努力をしたい」(迫本淳一社長)という松竹、「いろいろなことを精査して、東宝さんが頑張っている間に盛り上げなければ」(岡田裕介社長)という東映と、他の邦画大手の巻き返しが待たれるところだ。

 洋画の興収上位3本は、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(109億円)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(94億円)、『スパイダーマン3』(71億2000万円)と、やはり知名度の高いシリーズものが圧倒的に強い。10億円以上の作品は22本と、一昨年と同数となっている。

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