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正統派の米娯楽大作、
面目を保つ好スタート?

2008/02/05
『アメリカン・ギャングスター』
『アメリカン・ギャングスター』
 リドリー・スコット監督、デンゼル・ワシントンラッセル・クロウ出演の『アメリカン・ギャングスター』が2月1日(金)より日本公開され、まずまずのスタートを切った。初日から3日間で、全国動員19万6000人、興行収入2億4000万円。これは、同じワシントン出演で、昨年公開された『デジャヴ』(最終興行収入9億円)の150%(土日の2日間比較)だった。タイトルのインパクト、2大スターの共演、アカデミー賞ノミネートの話題性など、A級娯楽大作としての浸透が、堅調な成績に結び付いたと言える。

 昨年、同じ配給会社によるロバート・デ・ニーロ監督の『グッド・シェパード』が、興行収入4億6000万円と不調をかこった。派手さのない正統派の娯楽大作は、ヒットが難しくなったことを指し示したばかりだが、『アメリカン~』は面目を保った。スコット監督は、『ブレードランナー』『グラディエーター』などの数々の娯楽大作で知られる。いささか地味な演出に終始するデ・ニーロ監督との演出の違いが、興行に影響したのかもしれない。

 観客層は、80%以上が男性。メイン館の都内・日劇1では、3日目の日曜は雪にもかかわらず、朝から観客がつめかけた。夜の回の興行がいささか弱いのは、観客の年齢層が高いため仕方がないが、平日が強そうなので、息の長い興行が期待できそうだ。今後、レディースデイなどで女性層が増えていけば、15億円も射程範囲か。

 一方、伝説の生物と子どもの交流を描いた『ウォーター・ホース』は、『アメリカン~』の3分の1程度の成績になった。題材からして、厳しい展開も予想されていたが、ターゲットとなるファミリー層や女性層の関心を得ることは難しかった。まごうことなき良心作なのだが、それだけでは足りないということか。さらに別の要素を付加していかなければ、広範囲な話題作りは難しいという結論となった。

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