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『それボク』5冠!周防監督、次回作も10年後?

2008/02/06

キネマ旬報ベスト・テン表彰式

キネ旬ベスト・テンの受賞者たち
キネ旬ベスト・テンの受賞者たち
 日本で最も古い歴史を持つ映画賞「第81回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が5日(火)、東京・有楽町朝日ホールで開かれた。周防正行監督の11年ぶりとなった『それでもボクはやってない』が日本映画ベスト・ワン、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、読者選出日本映画監督賞、主演男優賞(加瀬亮)の5部門を制した。

 痴漢を題材に日本の裁判制度に異を唱えた周防監督。米アカデミー賞より1年“先輩”という重みを象徴する5キロのトロフィーを手に「面白い、いい映画を作ろうというのは全く頭になかった。知らなかった裁判のことを知ってしまった僕が、映画監督として通り過ぎることはできなかった。評価を受けるのは監督としてうれしい」と喜びをかみしめた。

5キロのトロフィーの重み!? に思わず笑う竹内結子
5キロのトロフィーの重み!? に思わず笑う竹内結子
 「当初は社会派といわれ、その言葉の敷居の高さを超えようと思った。だが、ある時からエンタテインメントといわれるようになった。映画って不思議だなと。この秘密が分かれば、次々と面白い映画が作れるんですけど」と苦笑い。その次回作については「いつになるか分かりませんが、一生、映画監督であることは間違いないので温かく見守っていてください」と意味深だ。司会者から「10年後ってことはないですよね?」と確認されても「いや、分かりません」と煙に巻いた。

 『オリオン座からの招待状』も対象となった加瀬は「作品、監督、スタッフ、共演者の力を借りて最後まで演じられた。今度は自分の力で、またこの場に立てるよう頑張っていきます」と新たな決意。『サイドカーに犬』など3作品で主演女優賞を射止めた竹内結子は「トロフィーの重みが、喜びの重みだと思うとまた格別です。手にかいた汗で落としたらえらいことになると、自分の足を心配してます」と話し、会場の笑いを誘った。

 その他の受賞は以下の通り。
外国映画ベスト・ワン 『長江哀歌』
文化映画ベスト・ワン 『ひめゆり』
外国映画監督賞 ジャ・ジャンクー『長江哀歌』
助演女優賞   永作博美『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
助演男優    三浦友和『転々』『松ヶ根乱射事件』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
新人女優賞   蓮佛美沙子『転校生 さよならあなた』『バッテリー』
新人男優賞   林遣都『バッテリー』
読者選出外国映画監督賞 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
                         『善き人のためのソナタ』
キネマ旬報読者賞 川本三郎

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