
ジョニー・デップ
アカデミー賞の陰に英語発音コーチの存在あり--。
難しい役柄をこなした俳優ほど、アカデミー賞にノミネートされることが多い。今年の俳優部門のノミネートを見ても、『ノーカントリー』のハビエル・バルデムから、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のジョニー・デップ、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のマリオン・コティヤールに至るまで、本来の自分とかけ離れた人物の役をうまくこなした役者の名前がずらりと並んでいる。
しかし、彼らの名演技が、ダイアレクト・コーチと呼ばれる優れた発音の指導者に支えられていることは意外と知られていない。
難しい役柄をこなした俳優ほど、アカデミー賞にノミネートされることが多い。今年の俳優部門のノミネートを見ても、『ノーカントリー』のハビエル・バルデムから、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のジョニー・デップ、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のマリオン・コティヤールに至るまで、本来の自分とかけ離れた人物の役をうまくこなした役者の名前がずらりと並んでいる。
しかし、彼らの名演技が、ダイアレクト・コーチと呼ばれる優れた発音の指導者に支えられていることは意外と知られていない。

ハビエル・バルデム
たとえば、スペイン俳優のハビエル・バルデムは、『ノーカントリー』の殺し屋シガー役のオファーを受けたとき、自分のスペイン語訛りが邪魔になってしまうのではないかと懸念を抱いた。そこで、有名コーチのハワード・サミュエルソンから2週間に及ぶ指導を受けた。
サミュエルソンは、完璧なアメリカ英語の発音を目指すのではなく、スペイン語訛りが強い単語だけ矯正するというアプローチを採用した。その結果、バルデムは外国風でありながら、どこの国の訛りか特定することができない、独特の英語発音を習得し、別の次元からやってきたかのような不気味な雰囲気を醸し出すことに成功したのである。
“Eastern Promises”で、ロシア人マフィアを演じたヴィゴ・モーテンセンは、ロシア訛りの英語を話すためのコーチと、ロシア語のコーチのふたりを雇用している。
また、『つぐない』と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』の出演者たちは、有名コーチのニール・スワインの指導を受けている。
しかし、俳優にキャラクターに合った発声法を教授するという職業柄、ダイアレクト・コーチの存在が世の中に知られていないのは、当然の結果ともいえる。『ノーカントリー』を担当したサミュエルソンは言う。
「この商売では、いい仕事をしたら、だれにも気づかれないものなんですよ」
サミュエルソンは、完璧なアメリカ英語の発音を目指すのではなく、スペイン語訛りが強い単語だけ矯正するというアプローチを採用した。その結果、バルデムは外国風でありながら、どこの国の訛りか特定することができない、独特の英語発音を習得し、別の次元からやってきたかのような不気味な雰囲気を醸し出すことに成功したのである。
“Eastern Promises”で、ロシア人マフィアを演じたヴィゴ・モーテンセンは、ロシア訛りの英語を話すためのコーチと、ロシア語のコーチのふたりを雇用している。
また、『つぐない』と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』の出演者たちは、有名コーチのニール・スワインの指導を受けている。
しかし、俳優にキャラクターに合った発声法を教授するという職業柄、ダイアレクト・コーチの存在が世の中に知られていないのは、当然の結果ともいえる。『ノーカントリー』を担当したサミュエルソンは言う。
「この商売では、いい仕事をしたら、だれにも気づかれないものなんですよ」






















































