
女優賞を獲得したサリー・ホーキンス
ジョゼ・パジーリャ監督の、血と混沌にまみれた犯罪アクション映画“The Elite Squad”が、日曜日に幕を降ろした第58回ベルリン国際映画祭で金獅子賞を受賞した。今年は、様々な作品のうえに栄冠が輝く結果となったが、全てに通ずるテーマは“汚職”と“堕落”だった。
日本からは、フォーラム部門正式招待作品の熊坂出監督『パーク アンド ラブホテル』が、コンペ、パノラマ、ジェネレーション、フォーラム部門のなかから、もっとも優秀な新人監督の長編作品におくられる新人作品賞(FIRST FEATURE FILM)を獲得した。パノラマ部門に出品していた荻上直子監督の『めがね』は、日本映画初となるマンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞。同賞は、パノラマ部門(54作品)のなかのヨーロッパ未配給の作品で、既存の概念にとらわれないすぐれた芸術表現をもつ作品におくられる。
ポール・トーマス・アンダーソン監督は、アカデミー賞にもノミネートされている『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で監督賞を獲得。音楽を担当したジョニー・グリーンウッドも、音楽賞に輝いた。
審査員特別賞/銀熊賞を獲得したのは、エロール・モリス監督がアブグレイブ刑務所の暴行スキャンダルを描いたドキュメンタリー“Standard Operating Proccedure”。超がつくほどハッピーな、フリー・スピリットを持つ新人教師をマイク・リー監督の“Happy-Go Lucky”で演じ、女優賞を獲得したサリー・ホーキンスは、同賞を監督に捧げた。イラン出身のReza Najiは、人間の堕落を描いた感動作“The Song of Sparrows”(マジッド・マジディ監督)で男優賞を受賞した。
日本からは、フォーラム部門正式招待作品の熊坂出監督『パーク アンド ラブホテル』が、コンペ、パノラマ、ジェネレーション、フォーラム部門のなかから、もっとも優秀な新人監督の長編作品におくられる新人作品賞(FIRST FEATURE FILM)を獲得した。パノラマ部門に出品していた荻上直子監督の『めがね』は、日本映画初となるマンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞。同賞は、パノラマ部門(54作品)のなかのヨーロッパ未配給の作品で、既存の概念にとらわれないすぐれた芸術表現をもつ作品におくられる。
ポール・トーマス・アンダーソン監督は、アカデミー賞にもノミネートされている『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で監督賞を獲得。音楽を担当したジョニー・グリーンウッドも、音楽賞に輝いた。
審査員特別賞/銀熊賞を獲得したのは、エロール・モリス監督がアブグレイブ刑務所の暴行スキャンダルを描いたドキュメンタリー“Standard Operating Proccedure”。超がつくほどハッピーな、フリー・スピリットを持つ新人教師をマイク・リー監督の“Happy-Go Lucky”で演じ、女優賞を獲得したサリー・ホーキンスは、同賞を監督に捧げた。イラン出身のReza Najiは、人間の堕落を描いた感動作“The Song of Sparrows”(マジッド・マジディ監督)で男優賞を受賞した。

男優賞を獲得したReza Najie
“The Elite Squad”は、評価が分かれていた作品なだけに、金熊賞の行方は地元の批評家たちを驚かせた。批評の大半は、作品をファシズム寄りで、警察の残忍さを美化していると書いた。これに対しパジーリャ監督は、作品はリオデジャネイロの現実を映し出していると反論。しかし、面白みに欠ける作品ラインナップのなかで、唯一のアクション映画に金熊賞をおくったのはよい決断だったと言う声もある。
事実、今年の映画祭のラインナップの多くは、にぎやかなヨーロッパ・フィルム・マーケットと、これから期待がかかる作品の影に隠れてしまっていた。スティーヴン・ソダーバーグ監督が描く、チェ・ゲバラの伝記映画もそんな噂の対象だった。
マーティン・スコセッシが監督したローリング・ストーンズのドキュメンタリー映画“Shine a Light”で幕を開けた、今年のベルリン映画祭。同作がプレミア上映された映画祭初日が、ここ数年でもっともエキサイティングなオープニング・ナイトだったのは間違いない。多くの大物セレブたちもベルリン入りし、そのなかにはマドンナ、シャールク・カーン、スカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマン、そしてエリック・バナの姿も。11日間続いた映画祭スター密度は、常に高かった。
脚本賞は“In Love We Trust”を執筆した、中国のWang Xiaoshuai。革新賞であるアルフレッド・バウワー賞は、フェルナンド・エインビッケ監督の“Lake Tahoe”に輝いた。
授賞式会場に集まった1600人の観客のなかには、国内外からの著名人もたくさん。クリスティアン・ペツォールト、フォルカー・シュレンドルフ監督、ヴィム・ヴェンダース監督、マルティナ・ゲデック、マリア・シュラーダー、クリス・クラウス、生涯功労賞とベルリナーレ・オマージュ賞を受賞したフランチェスコ・ロージ監督、そしてレトロスペクティブ賞を受賞したホアン・ルイス・ブニュエル監督などが顔を合わせた。
一般にも広く受け入れられているベルリン映画祭は、期間中に23万枚のチケットを売り上げ、380本以上の作品を11日間に渡って上映した。
【第58回ベルリン国際映画祭 主な受賞者リスト】
金熊賞: “The Elite Squad”(ブラジル)
審査員特別賞/銀熊賞:“Standard Operating Procedure”(エロール・モリス監督、アメリカ)
女優賞: サリー・ホーキンス (“Happy-Go Lucky” イギリス)
男優賞: Reza Najie (“The Song of the Sparrows” イラン)
監督賞: ポール・トーマス・アンダーソン (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 アメリカ)
音楽賞: ジョニー・グリーンウッド (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 アメリカ)
アルフレッド・バウワー賞: “Lake Tahoe” (フェルナンド・エインビッケ監督 メキシコ)
新人作品賞: 『パーク アンド ラブホテル』 (熊坂出監督 日本)
マンフレート・ザルツゲーバー賞: 『めがね』 (荻上直子監督 日本)/“Suddenly, Last Winter” (グスタフ・ホファー、ルカ・ラガジ監督 イタリア)
事実、今年の映画祭のラインナップの多くは、にぎやかなヨーロッパ・フィルム・マーケットと、これから期待がかかる作品の影に隠れてしまっていた。スティーヴン・ソダーバーグ監督が描く、チェ・ゲバラの伝記映画もそんな噂の対象だった。
マーティン・スコセッシが監督したローリング・ストーンズのドキュメンタリー映画“Shine a Light”で幕を開けた、今年のベルリン映画祭。同作がプレミア上映された映画祭初日が、ここ数年でもっともエキサイティングなオープニング・ナイトだったのは間違いない。多くの大物セレブたちもベルリン入りし、そのなかにはマドンナ、シャールク・カーン、スカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマン、そしてエリック・バナの姿も。11日間続いた映画祭スター密度は、常に高かった。
脚本賞は“In Love We Trust”を執筆した、中国のWang Xiaoshuai。革新賞であるアルフレッド・バウワー賞は、フェルナンド・エインビッケ監督の“Lake Tahoe”に輝いた。
授賞式会場に集まった1600人の観客のなかには、国内外からの著名人もたくさん。クリスティアン・ペツォールト、フォルカー・シュレンドルフ監督、ヴィム・ヴェンダース監督、マルティナ・ゲデック、マリア・シュラーダー、クリス・クラウス、生涯功労賞とベルリナーレ・オマージュ賞を受賞したフランチェスコ・ロージ監督、そしてレトロスペクティブ賞を受賞したホアン・ルイス・ブニュエル監督などが顔を合わせた。
一般にも広く受け入れられているベルリン映画祭は、期間中に23万枚のチケットを売り上げ、380本以上の作品を11日間に渡って上映した。
【第58回ベルリン国際映画祭 主な受賞者リスト】
金熊賞: “The Elite Squad”(ブラジル)
審査員特別賞/銀熊賞:“Standard Operating Procedure”(エロール・モリス監督、アメリカ)
女優賞: サリー・ホーキンス (“Happy-Go Lucky” イギリス)
男優賞: Reza Najie (“The Song of the Sparrows” イラン)
監督賞: ポール・トーマス・アンダーソン (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 アメリカ)
音楽賞: ジョニー・グリーンウッド (『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 アメリカ)
アルフレッド・バウワー賞: “Lake Tahoe” (フェルナンド・エインビッケ監督 メキシコ)
新人作品賞: 『パーク アンド ラブホテル』 (熊坂出監督 日本)
マンフレート・ザルツゲーバー賞: 『めがね』 (荻上直子監督 日本)/“Suddenly, Last Winter” (グスタフ・ホファー、ルカ・ラガジ監督 イタリア)



















































