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『バンテージ・ポイント』、厳しい週末を制する

2008/02/26
『バンテージ・ポイント』
『バンテージ・ポイント』
 『バンテージ・ポイント』が、先週末のアメリカ興行成績(BOX OFFICE)を余裕で制覇した。『羅生門』スタイルで描かれる緊迫した政治スリラーの同作は、3149館で公開され2400万ドルを記録した。

 また、ニューラインシネマが送るミシェル・ゴンドリー監督、ジャック・ブラック主演作“Be Kind Rewind”(「巻き戻して返却下さい」という意味)は、1館あたりの平均額を5074ドルという好成績でスタート。808館から410万ドルの収入をあげて、根強い人気を誇る『JUNO/ジュノ』とタイで7位にランクインしている。

 しかし、『バンテージ~』と“Be Kind~”以外の新作にとっては、厳しい週末になった。MGM/シドニー・キンメル・エンタテインメントのR指定ティーン・ドラメディ“Charlie Bartlett”、ライオンズゲートの“Witless Protection”、そして拡大公開されたナショナル・ジオグラフィック・フィルムのコンサート映画“U2 3-D”は、いずれもトップ10圏外のデビュー。よってBOX OFFICEは古株作品が多く残る結果となった。

 ラリー・ザ・ケーブル・ガイを主役にした“Witless~”は、1333館から220万ドルを記録し、13位にランクイン。公開日が何度か延期されていた“Bartlett”は14位に入り、1122館から180万ドルを記録。“U2 3-D”は686館から100万ドルを稼ぎ、累計を480万ドルに。公開5週目にして全国規模に公開を拡大した。コンサート映画といえば、つい先日記録破りのヒットを飛ばした“Hannah Montana/Miley Cyrus: Best of Both Worlds Concert Tour”が記憶に新しいところだが、これと比べると、どうしても見劣りしてしまう。

 そして、ミラマックスの『ノーカントリー』は、現地時間の25日(日)に開催されるアカデミー賞授賞式を前に、候補作品を見る客足に助けられ、順風満帆。前週より19%も勢いを増し、1101館から230万ドルを記録。公開16週目にして累計6420万ドルまで持ってきた。

 『バンテージ・ポイント』は、米ソニー・ピクチャーズにとって今年初めての全米ナンバー・ワン作品。ダイアン・レインの『ブラックサイト』、スクリーン・ジェムの“First Sunday”に続く、2008年公開の3本目だ。

 ピート・トラヴィス監督の『バンテージ・ポイント』には、デニス・クエイドマシュー・フォックスフォレスト・ウィテカーシガニー・ウィーバー、そしてウィリアム・ハートらが出演。米国大統領の暗殺現場に居合わせた複数の目撃者たちの視点で、物語が進んでいく。公開前の予想では、ここまでの高記録は予想されていなかった同作。観客の約半数は30歳以上、また52%が男性だった。

 海外で高成績を出しているのは、世界を飛びまくる青年を主人公にした『ジャンパー』。国際市場で2190万ドルを稼ぎ、国外累計を6120万ドルに。国内累計と合わせると、すでに1億1740万ドルになっている。本作の日本公開は3月7日だ。

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