
人気レスラー、ジョン・シナ
アメリカのメジャー・プロレス団体WWEが、米20世紀フォックスとこのほど結んだ映画配給契約は、これ以上無いベスト・タイミングだった。業界は、ハリウッドにアクション・スターが足りないことに気づいているからだ。アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンはすでに脱落組だし、WWEの元トップレスラー、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンですら、演技の方向性をコメディにシフトしている。
所属レスラーは150人。ハデな衣装を身に着け、昼メロ顔負けのドロドロのストーリーに沿って戦う彼らは、映画出演への足がかりを必死に求めていた。ジョン・シナ、ストーン・コールド、スティーヴ・オースチン、そしてグレン・“ケイン”・ジェイコブスらは、WWEが2002年に映画部門を設けてから企画・出資・製作した3作品(『シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ』、『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』、“The Condemned”)に出演。シナが主演する4作目は、フォックス・アトミックから09年に公開される“12 Rounds”。レニー・ハーリン監督がメガホンをとり、撮影は今月からニューオーリンズでスタートする。
所属レスラーは150人。ハデな衣装を身に着け、昼メロ顔負けのドロドロのストーリーに沿って戦う彼らは、映画出演への足がかりを必死に求めていた。ジョン・シナ、ストーン・コールド、スティーヴ・オースチン、そしてグレン・“ケイン”・ジェイコブスらは、WWEが2002年に映画部門を設けてから企画・出資・製作した3作品(『シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ』、『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』、“The Condemned”)に出演。シナが主演する4作目は、フォックス・アトミックから09年に公開される“12 Rounds”。レニー・ハーリン監督がメガホンをとり、撮影は今月からニューオーリンズでスタートする。
映画界参入のアイディアは、成功しているWWEのDVDビジネスを支えることと、1年に5000万ドル稼ぐライブ・イベント(レッスルマニアやペイ・パー・ビュー番組、テレビ番組など)、ウェブサイト、ビデオゲーム、音楽、そして書籍などのその他関連商品への関心を集めることにある。
だが、最も成功を収めた『ネバー・サレンダー』は、興行成績でたった2300万ドル。他の2作品は、合わせて国内外で2600万ドルという結果だった。WWEは、失敗の原因を作品がR指定であったことだとする。暴力的なホラー作品やアクション映画を好む観客層は、WWEのファン層と一致している。しかし、幹部らが観客や視聴者を研究すると、ターゲットは18歳から24歳の男性かもしれないが、実際にコアな観客層は12歳から24歳で、家族層も多いことが分かった。視聴者の3割は女性だ。
そこでWWEは、PG-13でコメディの要素も加えた作品作りにシフトする。WWEフィルムズのマイケル・レイク社長は「“The Game Plan”(ザ・ロック主演の家族向けコメディ)のような作品を、我々が作れない理由は無い」と話す。さらに「WWEの選手が主演を務める作品を見たがる観客は多い。そして彼らの多くが、PG-13の枠内にいる。彼らの性格に合わせて、作品を作っていきたい」と続ける。
会長のビンス・マクマホンも、「我々が作る映画は、楽しい作品になる。我々がやることは、全て“面白さ”を売ること。人々の顔に笑顔をもたらすんだ。それが全てだ」と話す。
1年に1本のペースで劇場公開作品を作ることを目標とし、1本あたりの製作費は最高で2000万ドル。また、DVDスルーの作品を最高4本製作し、こちらは1本あたりの製作費を500万ドル程度に抑える。主演は全てWWEのレスラーたちで、どの作品も同社が持つ他のメディアに強く訴えられるように作られる。レイク社長は「観客は、確固たるアクション・ヒーローを求めている」と自信を見せる。
マクマホン会長はさらに、WWEのプロダクションを「ブロードウェイのオリンピック」や、現在のテレビで唯一存在する真のバラエティ番組、と称する。「全てはレスラーたちなんだ。彼らは知的資本。それが魅力でファンが集まる」。他にもファンに魅力的に映るのは、脚本が存在するファイトだろう。
「まず何より彼らはパフォーマーであって、その次にレスラーだ」と会長。「彼らはその両者であるが、比重はエンタテインメントの方に置かれている。プロデューサーはたまに、彼らの協調性に驚く。彼らはパフォーマーがなんたるかを教え込まれている。観客を前にして戦う場合は特に。彼がやらなくてはいけないのは、自分の感情を少し抑えることだけだ」
また、従来のファンたちの興味を惹き付けながら、新しいファンの関心を引くために、新しい試みを試さなくてはならない。総合格闘技系のUFCやIFLなどが台頭しているが、「気にしていません。我々はエンタテインメント会社です。この業界は我々だけのものではないし、過去50年やってきたように、これからの50年もがんばります」と、マーケティング部門のゲオフ・ロチェスター副社長は話す。
だが、最も成功を収めた『ネバー・サレンダー』は、興行成績でたった2300万ドル。他の2作品は、合わせて国内外で2600万ドルという結果だった。WWEは、失敗の原因を作品がR指定であったことだとする。暴力的なホラー作品やアクション映画を好む観客層は、WWEのファン層と一致している。しかし、幹部らが観客や視聴者を研究すると、ターゲットは18歳から24歳の男性かもしれないが、実際にコアな観客層は12歳から24歳で、家族層も多いことが分かった。視聴者の3割は女性だ。
そこでWWEは、PG-13でコメディの要素も加えた作品作りにシフトする。WWEフィルムズのマイケル・レイク社長は「“The Game Plan”(ザ・ロック主演の家族向けコメディ)のような作品を、我々が作れない理由は無い」と話す。さらに「WWEの選手が主演を務める作品を見たがる観客は多い。そして彼らの多くが、PG-13の枠内にいる。彼らの性格に合わせて、作品を作っていきたい」と続ける。
会長のビンス・マクマホンも、「我々が作る映画は、楽しい作品になる。我々がやることは、全て“面白さ”を売ること。人々の顔に笑顔をもたらすんだ。それが全てだ」と話す。
1年に1本のペースで劇場公開作品を作ることを目標とし、1本あたりの製作費は最高で2000万ドル。また、DVDスルーの作品を最高4本製作し、こちらは1本あたりの製作費を500万ドル程度に抑える。主演は全てWWEのレスラーたちで、どの作品も同社が持つ他のメディアに強く訴えられるように作られる。レイク社長は「観客は、確固たるアクション・ヒーローを求めている」と自信を見せる。
マクマホン会長はさらに、WWEのプロダクションを「ブロードウェイのオリンピック」や、現在のテレビで唯一存在する真のバラエティ番組、と称する。「全てはレスラーたちなんだ。彼らは知的資本。それが魅力でファンが集まる」。他にもファンに魅力的に映るのは、脚本が存在するファイトだろう。
「まず何より彼らはパフォーマーであって、その次にレスラーだ」と会長。「彼らはその両者であるが、比重はエンタテインメントの方に置かれている。プロデューサーはたまに、彼らの協調性に驚く。彼らはパフォーマーがなんたるかを教え込まれている。観客を前にして戦う場合は特に。彼がやらなくてはいけないのは、自分の感情を少し抑えることだけだ」
また、従来のファンたちの興味を惹き付けながら、新しいファンの関心を引くために、新しい試みを試さなくてはならない。総合格闘技系のUFCやIFLなどが台頭しているが、「気にしていません。我々はエンタテインメント会社です。この業界は我々だけのものではないし、過去50年やってきたように、これからの50年もがんばります」と、マーケティング部門のゲオフ・ロチェスター副社長は話す。
また、ラテン・アメリカでのシェア拡大を狙っており、レイ・ミステリオやバティスタらで人気を得ようとしている。マクマホンは「WWEをアメリカ最高の輸出品だと考えたい。どの言語でも理解される内容だ。我々のブランドが持つ豪華なショーの資質は、どこでも成功する。アメリカや、欧米の文化を表している。開拓時代の西部のようなんだ」ともくろむ。
さらに、6歳から8歳の児童を対象としたアニメ番組を、ディズニー・チャンネルやニコロデオン、カートゥーン・ネットワークと手を組んでインターネット展開する。「我々は自らを再構築する創造性を持っている。時代によって変わらないといけない。ファンはとても活動的だ。我々が提示するものが気に入らなかったら見に来ない。彼らの反応を見て、判断する必要があるんだ。もっと大きなハリウッド・ビジネスを始める。全ての人から何かを学び、より良い脚本家や脚本にめぐり合えることを願うよ」。WWEの動向から、しばらくは目が離せそうにない。
さらに、6歳から8歳の児童を対象としたアニメ番組を、ディズニー・チャンネルやニコロデオン、カートゥーン・ネットワークと手を組んでインターネット展開する。「我々は自らを再構築する創造性を持っている。時代によって変わらないといけない。ファンはとても活動的だ。我々が提示するものが気に入らなかったら見に来ない。彼らの反応を見て、判断する必要があるんだ。もっと大きなハリウッド・ビジネスを始める。全ての人から何かを学び、より良い脚本家や脚本にめぐり合えることを願うよ」。WWEの動向から、しばらくは目が離せそうにない。




















































