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金城武主演『死神の精度』出足いまいち
W・カーウァイ新作は厳しいスタート

2008/03/25
『~死神の精度』初日舞台挨拶での金城武と小西真奈美
『~死神の精度』初日舞台挨拶での金城武と小西真奈美
 金城武主演の『Sweet Rain 死神の精度』が22日から公開。22、23の2日間で推定興行収入8000万円前後を記録したとみられる。松山ケンイチ主演の『L change the WorLd』に続く、ワーナー・ブラザース映画(日本)が配給する今年2本目の邦画だが、いささか厳しい出足となった。

 客層は20代の男女中心。これは『L~』の客層と少し似ているが、絶対数は『L~』にはかなわない。主演の金城起用は、アジア地域での公開を考えれば悪くないが、国内では主役を張れる日本の若手俳優と比べ、ここ最近はメディア露出がそれほど多くなかったため、それが少し裏目に出たかもしれない。

 人間の生死を左右する死神が主人公となる感動作だが、作品のカラーからいって、少し『デスノート』の二番煎じ的な印象がマイナスに作用したか。最終的に興収10億円突破は難しい情勢だ。

 『マイ・ブルーべリー・ナイツ』は、同じく2日間で興収8200万円。香港のウォン・カーウァイ監督、歌手のノラ・ジョーンズ主演のラブストーリーで、配給はアスミック・エース。東京・日比谷スカラ座メインの堂々たる劇場マーケットを敷き、勝負に出た。しかし、カーウァイ作品好きの人たちへのインパクトは大きかったものの、そこから広がっていかず、これまでの彼の作品の観客層から、残念ながら大きくは抜け出すことができなかったと言えよう。

 カーウァイ作品では、木村拓哉が出演した『2046』でさえ、最終的に興収7億9000万円という結果であった。今回はそれに届かないスタートとなっており、スカラ座系の200スクリーンを超えるマーケットとしては満足できない成績だろう。宣伝では、予告編やポスターなどで色彩鮮やかな映画の質感を前面に出した。胸のすくような見事な宣伝の押し出しだっただけに、その映画のエッセンスが、いまだ広く伝わっていないとも考えられる。今後の口コミに期待したい。

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