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“アイドル健在”松田聖子が視線独り占め
7年ぶり日本映画『火垂るの墓』完成披露でピンクの着物

2008/06/16
日向寺太郎監督、松坂慶子、吉武怜朗、畠山彩奈、松田聖子(左から)
日向寺太郎監督、松坂慶子、吉武怜朗、畠山彩奈、松田聖子(左から)
 野坂昭如の直木賞受賞作を実写映画化した『火垂るの墓』の完成披露試写会が16日(月)、都内のホールで行われ、幼い兄妹を演じた主演の吉武怜朗畠山彩奈松田聖子松坂慶子日向寺太郎監督が舞台挨拶に立った。

 子役の2人が登壇する姿を、後ろから見守るように登壇した母親役の松田。その姿が見えると、アイドル全盛期を思い起こさせる大きなコールが会場後方から沸き起こり、司会者が注意をする一幕も。もうすぐ6歳になる畠山は、驚きの表情を浮かべた。

 松田は、『千年の恋 ひかる源氏物語』以来7年ぶりの日本映画出演。「台本を読んで、このすばらしい作品の一部になれたらどんなに幸せだろうかと思った」と挨拶した。また、ピンクの着物姿という華やかな装いは、戦争未亡人を演じた松坂や日向寺監督が黒を基調とした控えめな服装だっただけに、会場の視線を一身に集めていた。

 それでも、畠山がコメントをする際には、自らかがんでマイクを向けるなど、優しい母親の役柄そのままに振る舞った。「かわいい2人がとても自然だったので、現場では私が引っ張ってもらいました」と話すと、吉武と畠山はうれしそうに見つめ合った。日向寺監督も、「この2人の姿をよく見てください。スクリーンの中ではまったく違いますから」と絶賛だ。

 日向寺監督が師と仰ぐ故黒木和雄監督がメガホンをとる予定だった作品だけに、引き受ける際には相当悩んだという。「戦時中のことを知らない私が果たして描けるだろうかと不安になった。しかし、黒木監督から聞いた話も含め、受け止める私がどう解釈して次の世代へ伝えるかが大切だと思った」と熱いまな差しで語ると、会場に集まった年配の人々から大きな拍手がおくられた。

 7月5日(土)より、東京・神保町の岩波ホールほか全国で公開される。

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