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『ダークナイト』日本公開前に差す光と影

2008/08/06
『ダークナイト』
『ダークナイト』
 米国で興行収入4億ドルを突破した『ダークナイト』が、9日(土)からの日本公開を前に徐々に盛り上がりを見せてきた。今月2、3日に行われた先行上映で見た観客の反応が非常に良く、それに伴い各劇場の前売り券の売れ行きも伸び始めた。ただ、これまで『バットマン』シリーズは日本で大ヒットとは言い切れないケースが多く、米国との“格差”を指摘する声も出ている。

 先行上映で見たという米メジャー系配給会社の管理部門担当者は、「画面はただひたすら暗い。しかし、登場人物のアクションが素晴らしく、背景になっているその暗さこそが大きな魅力になっている。特にヒース・レジャー扮するジョーカーの演技は必見。先行上映で見た人たちの間では、すでに大きな話題になっているようだ」と語る。

 圧倒的な評価のようだが、劇場関係者の中には少しシビアな見方もある。「画面に質感があるというか、隅々まで演出が行き届いた申し分のない娯楽大作になっている。しかし、日本では映画ファン、アクション映画ファン中心となる可能性があり、観客層が大きく広がっていくかどうか少々疑問もある。前作『バットマン ビギンズ』も出来栄えは良く、渡辺謙が出演していたにもかかわらず、成績があまりふるわなかった。ヒース・レジャーの突然の死が、米国では観客増を促しているようだが、彼の日本での知名度は米国のような広がりをもっていない。こうした点が、日本の興行に微妙な影響を与える気がします」(東京近郊のシネコン支配人)。

 米国では、『タイタニック』に次いで興行史上歴代2位となる可能性もあるという。とんでもないメガヒットだが、日本でもその勢いを受け相応の成績になることを期待したい。

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