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木村大作豪語「星野ジャパンにはならない」
初監督『劔岳 点の記』で“金メダル”狙う

2008/08/28
力説する木村大作
力説する木村大作
 日本映画界を代表するカメラマンで、2009年夏公開予定の『劔岳 点の記』で初めて監督に挑んだ木村大作が、28日(木)に都内のホールで開幕した「GTFトーキョーシネマショー2008」のスペシャルイベントとしてトークショーを行った。

 木村は「今、僕は69歳で封切りのころは70歳。人生の終末を迎えて、命を懸けて撮った」と出だしからハイテンション。「(北京五輪で)金しかいらないと言っておきながら4位に終わった星野ジャパンのように、あまりでかいことを言うとみっともないが、今の日本映画界に乾坤一擲(けんこんいってき)を打ち込む映画になる」と豪語した。

 明治時代、測量のために未踏峰の北アルプス・劔岳を目指した男たちのドラマ。浅野忠信香川照之ら出演者は「2年間で200日スケジュールをくれ。嫌だったら今すぐ断れ。おれが帰るまでに決断しろ」と半ば強引に引き込んだ。事実、過酷なロケは200日以上に及び、「9時間歩いて、撮るのは1カットという日もあった」という。

 撮影終盤に、落石により録音技師が重傷を負う事故もあったが、「厳しいところにしか美しさはない。無理をしなければ撮れなかった。周りに頑張ってといわれ、そのときばかりは号泣した。撮りきれたら、すごい映画になると思っていた」と感慨深げに振り返った。

 「封切り日は怖いから、劔岳の頂上で1人ぽつんと考え事をして凍死するのがいちばん楽だな」と殊勝な一面も。だが、それも一瞬。「本物の映画づくりをみせつけてやろうという思い。重い荷物を持って山を登る男たちの姿、そういうものに感動できないやつは、見てもらわなくてけっこうだ」とあくまで強気だった。

 また、05年にキャスターの筑紫哲也の発案で創設された、すぐれた日本語タイトルを顕彰する「筑紫賞:ゴールデンタイトル・アワード」の授賞式も行われ、山田洋次監督の『母べえ』が受賞した。

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