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東宝“ひとり勝ち”に悲喜こもごも

2008/09/03
『20世紀少年』(C)1999, 2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館、(C)2008 映画「20世紀少年」製作委員会
『20世紀少年』(C)1999, 2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館、(C)2008 映画「20世紀少年」製作委員会
 9月に入り夏興行も一段落したが、東宝配給作品が相変わらず万遍なく好調な興行を展開している。8月30、31日の国内興行ランキングでも、上位10本のうち『20世紀少年』や『崖の上のポニョ』など5本がランク・イン。あまりにも圧倒的なシェアの獲得に、さまざまな意見が出はじめた。

 「7、8月と昨年より興行成績は良くなっていますが、邦画と洋画のシェアは7月が70対30、8月が65対35と、完全に邦画が上回っています。これは、もちろん東宝の配給作品の健闘が原因です」と語るのは、大都市圏にあるシネコンの営業責任者。そして、「東宝の作品は客層の年齢が低いので、劇場でもファミリー層や若者層が非常に目立ちます。その層をねらった配給のバランスが取れているのだと思います」と話した。

 一方で独立系の映画プロデューサーは、「東宝のひとり勝ちはもはや驚きませんが、今年の夏興行は勝ち過ぎです。他社がだらしないと言ってしまえばそれまでですが、それだけではすまされないものを感じます」と話す。つまり、「不振が続く洋画は、作品のめぐり合わせが悪い面も多少あるでしょう。しかし、邦画他社は企画うんぬんより、ヒット企画が生まれにくい組織そのものに大きな問題があるように思えてならないのです」と危ぐする。

 東宝の独壇場ばかりが際立つ昨今の映画産業だが、邦画他社及び洋画各社の今後の巻き返しに期待したい。

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