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俳優・タレントの監督業進出が増加の一途
役所、竹中、オダジョー…渡部篤郎は東京国際コンペに

2008/09/22
『コトバのない冬』(C)2008 Laetitia,Inc.
『コトバのない冬』(C)2008 Laetitia,Inc.
 俳優・タレントが、映画監督に挑戦するケースが増えている。9月20日には、北野武ビートたけし)監督の『アキレスと亀』とマキノ(津川)雅彦監督の『次郎長三国志』が公開。今後も、竹中直人『山形スクリーム』、役所広司『ガマの油』、品川祐『ドロップ』、オダギリジョー『さくらな人たち』、木村祐一『ニセ札』などめじろ押しだ。

 また、第21回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されたのが、渡部篤郎の初監督作品『コトバのない冬』。出演は、渡部自身と高岡早紀ほか。映画祭関係者は、「冬の北海道を舞台に、口がきけない男とある女が心を通わせていく物語ですが、男女の感情の機微が見事に描かれていてコンペティション部門の資格十分だと判断しました」と絶賛。俳優の監督デビュー作が、いきなり同映画祭のコンペ部門に出品されるのは非常に珍しい。それだけ作品評価が高いことの証明だろう。

 俳優とタレントでは、監督になる理由は明らかに違うだろう。俳優に限って見れば、長年、さまざまな監督の作品に出演した過程で徐々に演出への意欲が膨れ上がっていくというのは十分に考えられる。さらに、製作側にしても、知名度のある俳優ならば話題性に事欠かない。要するに、普通の新人監督より収支的に安定感があり、製作費を出資しやすいのだ。

 お笑い芸人のようなタレントは、監督業そのものへのチャレンジ意欲が強い。ブームをつくっている人たちだから、製作側にすれば話題性、商業性とも申し分ない。彼らは今や、非常に監督しやすい立場にあると言えるだろう。

 大物俳優では、渡辺謙が監督作の準備中だという。内容ははっきりしていないが、彼が監督するとなれば、日本のみならず、世界的にも話題となる。かつて日本映画界には、異業種から監督に転じた人が数多くいたが、少しバブル的な要素もあり大部分の人は後が続かなかった。果たして、最近、監督に進出した俳優・タレントたちはどう考えているのか、注目だ。

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