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野上照代審査委員長「真実を選び出したい」
第9回東京フィルメックス、ラインナップ発表

2008/10/07
野上照代審査委員長、熊切和嘉、園子温、濱口竜介(左から)
野上照代審査委員長、熊切和嘉、園子温、濱口竜介(左から)
 第9回東京フィルメックス(11月22~30日)のラインナップが7日(火)、発表された。コンペティション部門には10作品を選出。日本からは熊切和嘉監督、坂井真紀主演の『ノン子36歳(家事手伝い)』、濱口竜介監督の東京藝術大学大学院修了作品『PASSION』が選ばれた。

 審査委員長には、故黒澤明監督のスクリプターでプロダクション・マネージャー、プロデューサーの野上照代が就任。ほかに韓国のソン・イルゴン監督、香港のレオン・カーファイらが審査員を務める。

 野上委員長は、「周囲の方はきっと『あのばあさん、大丈夫かいな?』と思われているはず。でも、快諾しちゃった以上はコンペ10作品のなかから真実を選び出したいと思う」ときっぱりとした口調で意気込んだ。

 一方、熊切監督は緊張した面持ち。「フィルメックスは真の映画ファンが集う場。そういう場所で上映していただけるなんて光栄です」と語った。『ノン子~』の企画は5年前から温めていたそうで、「久しぶりのオリジナル企画。坂井さんとの出会いが映画化を実現させてくれた。今しか見られない彼女の表情を撮れました」と胸を張った。

 濱口監督の『PASSION』は、第56回サン・セバスチャン国際映画祭の新人コンペ部門「Zabaltegi-New Directors」に選出されて映画祭デビューを飾った。「商業的な作品ではありませんが、観客として信頼していたフィルメックスを通してどんな反応があるか楽しみです」と期待を寄せた。

 特別招待作品では、オープニングのウォルター・サレスダニエラ・トマス監督の『リーニャ・ヂ・パッシ』、クロージングのムンドゥルツォ・コルネール監督の『デルタ』をはじめ、アモス・ギタイ監督の『いつか分かるだろう』、アンドレアス・ドレーゼン監督の『クラウド9』など12作品。特集上映では『憎いあンちくしょう』、『硝子のジョニー/野獣のように見えて』の蔵原惟繕監督、『マクナイーマ』、『ガリンシャ』のジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督に焦点を当てる。

 同映画祭ボランティア募集のお知らせはこちら

     ◇第9回東京フィルメックス コンペティション部門出品作◇
タイトル 監督
『バシールとワルツを』 アリ・フォルマン イスラエル
『私は見たい』 ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ レバノン
『ショーガ』 ダルジャン・オミルバエフ カザフスタン
『ヘアカット』 アバイ・クルバイ カザフスタン
『サバイバル・ソング』 ユー・グァンイー 中国
『黄瓜』 チョウ・ヤオウー 中国
『完美生活』 エミリー・タン 香港、中国
『木のない山』 ソヨン・キム 韓国
『PASSION』 濱口竜介 日本
『ノン子36歳(家事手伝い)』 熊切和嘉 日本
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