
トニー賞のポスター
2008年度トニー賞のノミネートが13日に発表され、現在ハリウッドを席巻しているインディーズ旋風がブロードウェイにも進出していることがありありと示された。アカデミー賞同様、巨額を投資した大作よりも小粒な作品に注目が集まり、アート系作品が多くのノミネートを受けた。
大作“The Little Mermaid”と“Young Frankenstein”がは、それぞれ助演賞とデザイン賞という2部門のみでのノミネート。一方で、作品賞(ミュージカル部門)の候補になったのは、アッパー・マンハッタンのヒスパニック系コミュニティを描いた“In the Heights”、黒人ロック・ミュージシャン、ステューの半自伝的物語“Passing Strange”、そして1980年に流行したローラー・ディスコを風刺した“Xanadu”など。大作の中で唯一多くのノミネーションを受けている“Cry-Baby”でさえも、インディーズ映画の巨匠ジョン・ウォーターズ監督の同名映画が原作だ。
今年のノミネートを「まるでサンダンス(国際映画祭)だ」と評したのは、“Xanadu”の原作者ダグラス・カーター・ビーン。「スキー・ウェアを着たパーカー・ポージー(インディーズ映画の女王と異名を持つ)を目にすると誓えるね」。
大作“The Little Mermaid”と“Young Frankenstein”がは、それぞれ助演賞とデザイン賞という2部門のみでのノミネート。一方で、作品賞(ミュージカル部門)の候補になったのは、アッパー・マンハッタンのヒスパニック系コミュニティを描いた“In the Heights”、黒人ロック・ミュージシャン、ステューの半自伝的物語“Passing Strange”、そして1980年に流行したローラー・ディスコを風刺した“Xanadu”など。大作の中で唯一多くのノミネーションを受けている“Cry-Baby”でさえも、インディーズ映画の巨匠ジョン・ウォーターズ監督の同名映画が原作だ。
今年のノミネートを「まるでサンダンス(国際映画祭)だ」と評したのは、“Xanadu”の原作者ダグラス・カーター・ビーン。「スキー・ウェアを着たパーカー・ポージー(インディーズ映画の女王と異名を持つ)を目にすると誓えるね」。

ブロードウェイの劇場街
型破りで斬新な作品がトニー賞に並ぶ傾向は数年前から見え始め、特に04年に「ウィキッド」を抑えて“Avenue Q”が作品賞を射止めたことで確実となった。この波は昨年再び押し寄せ、憤りを抱えたティーンたちを過激な性描写とロック・ミュージカル仕立てで描いた“Spring Awakening”が、“Curtains”や“Mary Poppins”などの大作を抑えてトニー賞を受賞した。
しかし、多くの関係者が言うように、アートハウス系作品は以前からスポットライトを奪うようになっていた。「『レント』が上演されたときも同じことを言われた」と話すのは、“In the Hegihts”のプロデューサー、ケヴィン・マックコラム。「ブロードウェイは今の時代の音楽、その時代に合った音楽に反応しているのだと思う」。
例えば、作曲賞にノミネートされたリン=マニュエル・ミランダの“~Heights”の音楽には、ヒップホップやサルサとともに、ロジャー&ハマースタインの音楽エッセンスも入っている。また、同じく作曲賞にノミネートされている“~Strange”も、きらびやかなブロードウェイ風の音楽というよりは、まるでロック・コンサートのような仕上がりになっている。
アーティストありきの作品であることを裏付けるかのように、ミランダとステューは主演俳優カテゴリーでもノミネートされている。ステューは個人として、原作部門とオーケストラ部門を含む4部門でノミネートされている。
とはいえ、昔ながらの作品を完全に除外したわけではない。最多ノミネートを受けた作品のうち3作品は、大きな称賛を浴びたリバイバル公演の「南太平洋」、“Sunday in the Park with George”、そして“Gypsy”だ。「南太平洋」(最多ノミネート“~Heights”の13部門に続く11部門でノミネート)と“Sunday in the Park~”(9部門)は、非営利の劇場によって公演されている。
ブロードウェイの大作プロデューサーたちは、非営利スタイルで投資を受けている作品がトニー賞を独占し、批評家から温かく迎えられていることに不快感を隠せない。
「そんなふうに感じているのは、ごく少数だと思っています。ですが、時に陰口を叩かれていることには気づいています」と、リンカーン・センター劇場のアンドレ・ビショップ氏。「残念なことです。非営利目的の劇場は、営利目的のブロードウェイに多くをもたらしていると思っています。そして営利目的のプロデューサーたちは、非営利目的の我々にも多くをもたらしてくれているのです」。
業界のベテランたちは、今年のノミネートを爆走する作品も、ブロードウェイの長い歴史の中で考えれば一つの流行なのではないかと見ている。
16の劇場を持ち、“Passing Strange”のプロデューサーでもあるジェラルド・スコーエンフェルド氏。は「ブロードウェイは長い年月をかけて、少しずつ変わり続けている。早すぎる判断かもしれないが、もしかしたら私たちは新しい変革の時代に突入したのかもしれない」と話す。
古い時代を守ろうとする人々のなかには、インディーズ作品が未来の活力となるかどうかを見極めるのは、まだ早いと言う人もいる。「みんな、今年は“新しいミュージカルの年”だと言う」と言ったのは、“Gypsy”の原作を書いた89歳のアーサー・ローレンツ。“Gypsy”のリバイバル公演の監督としてもノミネートされたが、「人々は、“~の年”というネタを必死に探しているからね」。
授賞式は6月15日(日)に行われる。
しかし、多くの関係者が言うように、アートハウス系作品は以前からスポットライトを奪うようになっていた。「『レント』が上演されたときも同じことを言われた」と話すのは、“In the Hegihts”のプロデューサー、ケヴィン・マックコラム。「ブロードウェイは今の時代の音楽、その時代に合った音楽に反応しているのだと思う」。
例えば、作曲賞にノミネートされたリン=マニュエル・ミランダの“~Heights”の音楽には、ヒップホップやサルサとともに、ロジャー&ハマースタインの音楽エッセンスも入っている。また、同じく作曲賞にノミネートされている“~Strange”も、きらびやかなブロードウェイ風の音楽というよりは、まるでロック・コンサートのような仕上がりになっている。
アーティストありきの作品であることを裏付けるかのように、ミランダとステューは主演俳優カテゴリーでもノミネートされている。ステューは個人として、原作部門とオーケストラ部門を含む4部門でノミネートされている。
とはいえ、昔ながらの作品を完全に除外したわけではない。最多ノミネートを受けた作品のうち3作品は、大きな称賛を浴びたリバイバル公演の「南太平洋」、“Sunday in the Park with George”、そして“Gypsy”だ。「南太平洋」(最多ノミネート“~Heights”の13部門に続く11部門でノミネート)と“Sunday in the Park~”(9部門)は、非営利の劇場によって公演されている。
ブロードウェイの大作プロデューサーたちは、非営利スタイルで投資を受けている作品がトニー賞を独占し、批評家から温かく迎えられていることに不快感を隠せない。
「そんなふうに感じているのは、ごく少数だと思っています。ですが、時に陰口を叩かれていることには気づいています」と、リンカーン・センター劇場のアンドレ・ビショップ氏。「残念なことです。非営利目的の劇場は、営利目的のブロードウェイに多くをもたらしていると思っています。そして営利目的のプロデューサーたちは、非営利目的の我々にも多くをもたらしてくれているのです」。
業界のベテランたちは、今年のノミネートを爆走する作品も、ブロードウェイの長い歴史の中で考えれば一つの流行なのではないかと見ている。
16の劇場を持ち、“Passing Strange”のプロデューサーでもあるジェラルド・スコーエンフェルド氏。は「ブロードウェイは長い年月をかけて、少しずつ変わり続けている。早すぎる判断かもしれないが、もしかしたら私たちは新しい変革の時代に突入したのかもしれない」と話す。
古い時代を守ろうとする人々のなかには、インディーズ作品が未来の活力となるかどうかを見極めるのは、まだ早いと言う人もいる。「みんな、今年は“新しいミュージカルの年”だと言う」と言ったのは、“Gypsy”の原作を書いた89歳のアーサー・ローレンツ。“Gypsy”のリバイバル公演の監督としてもノミネートされたが、「人々は、“~の年”というネタを必死に探しているからね」。
授賞式は6月15日(日)に行われる。
























































