
水野晴郎さん(ホームページより)
「映画って本当にいいもんですね」の名フレーズで知られる映画評論家で監督の水野晴郎さんが10日午後3時5分、肝不全のため都内の病院で死去した。76歳。葬儀は親族のみの密葬で行う。
昨年12月中旬に路上で転倒し、頭部に裂傷を負ったため入院。18年ほど前から患っていた肝臓の症状も悪くなったこともあり、その後は入退院を繰り返していた。今年3月13日に、自ら創設した「日本映画批評家大賞」の授賞式に出席したが、今年4月22日に検査のため入院。今月9日に容態が急変し、意識混濁状態となり、最期は弟と妹にみとられ、眠るように息を引き取ったという。
まな弟子で、批評家大賞の事務局長を務める西田和昭によれば、最期まで監督作『シベリア超特急6』とシリーズのファイナルを飾る『シベリア超特急・旅路』の実現に執念を燃やしていた。2カ月ほど前からはペンを持つ力もなかったそうだが、筆談で台本の修正や新たなアイデアを書き入れていたそうで、西田氏は「やるぞという気持ちだけが支えになっていた。常に『早く退院して撮らなきゃ』と話していた」と声を詰まらせた。
昨年12月中旬に路上で転倒し、頭部に裂傷を負ったため入院。18年ほど前から患っていた肝臓の症状も悪くなったこともあり、その後は入退院を繰り返していた。今年3月13日に、自ら創設した「日本映画批評家大賞」の授賞式に出席したが、今年4月22日に検査のため入院。今月9日に容態が急変し、意識混濁状態となり、最期は弟と妹にみとられ、眠るように息を引き取ったという。
まな弟子で、批評家大賞の事務局長を務める西田和昭によれば、最期まで監督作『シベリア超特急6』とシリーズのファイナルを飾る『シベリア超特急・旅路』の実現に執念を燃やしていた。2カ月ほど前からはペンを持つ力もなかったそうだが、筆談で台本の修正や新たなアイデアを書き入れていたそうで、西田氏は「やるぞという気持ちだけが支えになっていた。常に『早く退院して撮らなきゃ』と話していた」と声を詰まらせた。

『ギララの逆襲』の出演シーン
1931年7月19日、岡山県生まれ。慶応大学卒業後の56年、20世紀フォックス映画に入社。その後、日本ユナイト映画に移り、宣伝総支配人を務めた。72年に独立し、洋画配給会社「IP」を設立。映画評論家としての活動も始めた。
その名を世間に知らしめたのは、72年から解説を務めた日本テレビ「水曜ロードショー」(後に「金曜ロードショー」)。柔和な笑顔での穏やかな語り口はお茶の間の評判となり、「映画って本当にいいもんですね」のセリフもこの番組から生まれた。
96年公開の『シベリア超特急』で、念願だった映画監督業に進出。原作・脚本・製作・出演を兼ねたサスペンスで、“シベ超”の愛称でカルト的な人気を誇った。映画、舞台でこれまで6作品を生み出し、オムニバスの第6作、そしてファイナルと続ける意向だった。
その名を世間に知らしめたのは、72年から解説を務めた日本テレビ「水曜ロードショー」(後に「金曜ロードショー」)。柔和な笑顔での穏やかな語り口はお茶の間の評判となり、「映画って本当にいいもんですね」のセリフもこの番組から生まれた。
96年公開の『シベリア超特急』で、念願だった映画監督業に進出。原作・脚本・製作・出演を兼ねたサスペンスで、“シベ超”の愛称でカルト的な人気を誇った。映画、舞台でこれまで6作品を生み出し、オムニバスの第6作、そしてファイナルと続ける意向だった。

涙をこらえ水野さんとの思い出を語る西田和昭(左)と中野ダンキチ
演じていた役どころの山下泰文陸軍大将を敬愛し、劇中の衣装は遺族から提供されたものだったという。昨年には、西田ら関係者も知らないうちに本名を「水野和夫」から「山下泰文」に変えていたことも明かされた。
また、井原西鶴の文学を世界の話に脚色した「好色五人女」を舞台脚本として完成させていたという。昨年はNTT東日本のCMでSMAPと共演。7月26日に公開される『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』にも特別出演。撮影は4月14日に行われ、「やっぱりギララってすごいもんですね」というセリフを残した。
来月8日には、“シベ超”の出演者らを集め77歳の誕生日を祝う会を東京・新宿のロフトプラスワンで行い、新作の概要も発表される予定だったが、追悼イベントに変更。同月17日にはしのぶ会が、品川プリンスホテルで営まれる。
西田は「神様に映画を語ることを許された最後の男だった。僕のなかには水野先生のすべてが入っている。遺志は引き継がなければいけない」と話し、“シベ超”シリーズや批評家大賞を継続していくことを心に誓っていた。
また、井原西鶴の文学を世界の話に脚色した「好色五人女」を舞台脚本として完成させていたという。昨年はNTT東日本のCMでSMAPと共演。7月26日に公開される『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』にも特別出演。撮影は4月14日に行われ、「やっぱりギララってすごいもんですね」というセリフを残した。
来月8日には、“シベ超”の出演者らを集め77歳の誕生日を祝う会を東京・新宿のロフトプラスワンで行い、新作の概要も発表される予定だったが、追悼イベントに変更。同月17日にはしのぶ会が、品川プリンスホテルで営まれる。
西田は「神様に映画を語ることを許された最後の男だった。僕のなかには水野先生のすべてが入っている。遺志は引き継がなければいけない」と話し、“シベ超”シリーズや批評家大賞を継続していくことを心に誓っていた。


















































