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ロジャー・ムーア自叙伝で「ボンドもつらいよ」
スピルバーグ『インディ・ジョーンズ』“製作秘話”も披露

2008/08/21
ロジャー・ムーア
ロジャー・ムーア
 「ジェームズ・ボンドでいるのも楽じゃない」。70年代から80年代にかけて7本の007映画でボンド役を務めたロジャー・ムーアが、出版間近の自叙伝“My Word Is My Bond”のなかで、“世界で最も有名なスパイ”として過ごした日々を回想し、いつも華麗とはいかない苦労話を吐露している。

 AP通信が19日に報じたところによると、現在80歳のムーアは同書で、ロケ現場での恐怖のハプニングについて書いている。「『007/死ぬのは奴らだ』の中で、ボンドが大きなジェット・ボートで追いかけるシーンがあった。2、3回通し練習をしている時、ボートを傾けている間にエンジンが止まった。ハンドルが利かないから、そのまま真っすぐ行ってしまって、ボート小屋に激突してしまった」。

 彼はあっという間にボートから小屋の壁に投げ出され、前歯はひび割れ、ひざがねじれ曲がったという。「それでも僕は、恐れを知らない007として、つえを使ってよたよたとボートに乗り込み、カメラの前で不死身の振りをするんだ。これでも、僕が大根役者だと言えるのかい?」

 ムーアは73年、ショーン・コネリーの後を受けてボンド役に抜擢された。彼の出演作には、『007/私を愛したスパイ』、『007/死ぬのは奴らだ』、『007/黄金銃を持つ男』、『007/美しき獲物たち』などがある。
 
 11月4日発売予定の自叙伝には、ムーアが若きスティーヴン・スピルバーグ監督と、パリのホテルで偶然会ったエピソードも紹介されている。

 「彼はボンドの大ファンだったね。シリーズの1本を監督したいと言っていた」と振り返るムーア。「ちょうど『ジョーズ』と『未知との遭遇』で大成功を収めていたころで、業界での彼への注目度は大きかった。この出来事に私の方が舞い上がってしまって、プロデューサー(アルバート・R・ブロッコリ)に早く知らせたくて捜し回ったよ」。
 
 しかし、30年以上にわたりボンド映画を取り仕切るブロッコリは、首を横に振って「彼が収益の何%を要求するか分かっているのか」と言ったという。

 「シリーズの決まりとして、ボンド映画の監督は収益から分け前をもらうことが許されていなかったんだ」と、ムーアは説明する。「その結果、スピルバーグはあきらめて、ボンド時代をほうふつとさせる『インディー・ジョーンズ』を作ったわけさ」。

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