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イーサン・ホーク、演出家として舞台に復帰

2007/10/22
「Things We Want」で監督を務めるイーサン・ホーク
「Things We Want」で監督を務めるイーサン・ホーク
 イーサン・ホークはしばらくの間、舞台の「上」に立たないことになりそうだ。「コースト・オブ・ユートピア」の9時間に及ぶ“マラソン・パフォーマンス”のために燃え尽きてしまったからというわけではない。マルチに活躍するホークは、11月7日(水)からオフブロードウェイで始まるザ・ニュー・グループ劇団の「Things We Want」で監督を務めることになったからである。

 ホークが劇作家のジョナサン・マーク・シャーマンと一緒に仕事をするのはこれが初めてではない。彼は、1993年のプレイライツ・ホライゾンズ劇場でのシャーマン作品「ソフィストリー」に出演しているし、ホーク主宰のマラパルテ・シアター・カンパニーがまだ健在だった頃、94年上演の「Wild Dogs!」でシャーマンを演出した。

 ホークは、一時は標準的なハリウッド・スターになる運命にあると見られていたが、舞台も続けたいという決心ゆえニューヨークの近くに留まったことで、映画の仕事をする時間は限定されてしまった。しかし、彼は自分の決断について後悔していないという。

「自分の中で葛藤があるなら、収入のよい方を選ぶ人がほとんどだと思うけど、僕にはそういう葛藤がなかったからね」とホークは語る。

 ホークは、13歳の時(83年)、ニュージャージー州プリンストンのマッカーター・シアターでのジョージ・バーナード・ショーの「聖女ジョウン」でデビューして以来、東海岸の演劇界で活動を続けてきた。

 彼は、この20年間、オフブロードウェイの舞台に出演してきている。なかでも、03年のリンカーン・センター・シアターの「ヘンリー四世」と、スコット・エリオットによって演出されたザ・ニュー・グループ劇団の05年のデイヴィッド・レーブ「ハーリーバーリー」の再演は、よく知られている。

 舞台と映画の出演の合間をぬって、ホークは、映画やミュージック・ビデオを監督し、小説も2作著している。

 間もなく上演される「Things We Want」は、子供時代を過ごした家を相続して再会することになった3人兄弟を描くダーク・コメディで、ポール・ダノ、ピーター・ディンクレイジ、ジョシュ・ハミルトン(「ハーリーバーリー」や「コースト・オブ・ユートピア」でホークと共演)といった独立プロの映画に出演してきた俳優たちや、新進舞台女優のゾーイ・カザンといった出演陣を集めている。

 ホークが最後に演じたのは「コースト」のマイケル・バクーニン役で、作者のトム・ストッパードや演出を手がけたジャック・オブライエンとの仕事は、舞台の仕事の可能性について再認識させられるものだったとか。

「『コースト』の仕事は本当に自分に強いインパクトを残してくれた。あのような経験をした後で監督を務めることができてワクワクしている。これからリハーサルに行くところなんだけど、ちょっとあがり気味だ。こういう気持ちって好きなんだ」

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