ロケ現場へ向かう高速道路上で、俳優・中井貴一が、渋滞中の車にカップラーメンを売る男と遭遇していたことがわかった。
「言葉にならない驚きでした。んん? 俺たち、高速道路を走ってるんじゃなかったっけ? って。人って不可思議なことに遭遇すると、まず自分を疑うんですね」と中井。
これは、公開中の映画『鳳凰 わが愛』撮影中の日記をまとめた本「日記2 『鳳凰 わが愛』中国滞在記」のなかで披露されたエピソード。北京の北西にあるロケ地ホアイライ(懐来)までの高速道路上での出来事だという。駐車場と化した高速道路に食料。確かに需要があるビジネスではあるが、それ以前に中国の交通法規上許されるのか? 《どうしてあなた、ここが渋滞だとわかったの? それよりも、どうやって入ったの?》と中井も「日記」に綴っている。
さらに、《目の前で不思議な光景がくりひろげられる。高速の上で、渋滞に耐えられなくなった車がどんどん逆走してくるではないか! あまりの無謀さに開いた口がふさがらない》
「言葉にならない驚きでした。んん? 俺たち、高速道路を走ってるんじゃなかったっけ? って。人って不可思議なことに遭遇すると、まず自分を疑うんですね」と中井。
これは、公開中の映画『鳳凰 わが愛』撮影中の日記をまとめた本「日記2 『鳳凰 わが愛』中国滞在記」のなかで披露されたエピソード。北京の北西にあるロケ地ホアイライ(懐来)までの高速道路上での出来事だという。駐車場と化した高速道路に食料。確かに需要があるビジネスではあるが、それ以前に中国の交通法規上許されるのか? 《どうしてあなた、ここが渋滞だとわかったの? それよりも、どうやって入ったの?》と中井も「日記」に綴っている。
さらに、《目の前で不思議な光景がくりひろげられる。高速の上で、渋滞に耐えられなくなった車がどんどん逆走してくるではないか! あまりの無謀さに開いた口がふさがらない》
1920年代に刑務所で出会った男女が、満州事変、日中戦争と激動の中国で、30年にわたる愛を貫く『鳳凰 わが愛』。中国の北京、重慶、牡丹江、雪郷などで、2006年9月から3カ月強にわたって行われた同映画の撮影は、中井貴一にとって、またも驚きと発見の連続だった。“またも”というのは、彼は『ヘブン・アンド・アース』(04年/撮影は01年)のときにも中国で過酷な撮影を経験しているからだ。その時も体験を本(「日記 『ヘブン・アンド・アース』中国滞在記」)にし、評判を呼んだが、中国ではその一部を抜粋して翻訳され、見当はずれなバッシングを受けたりもした。なのに、今度は日中合作映画を主演し、プロデュースまで担当している。なぜまた険しい道を選んだのか?
「目的を達成するには、継続が必要だという結論に達したからです。『ヘブン~』のとき、日本の文化は確実に中国から入ってきていると実感しました。日本と中国は、もっと理解しあい、協力しあう必要がある。映画で言えば、日本単独より、中国と組んで“アジア”映画として出ていったほうがずっと世界に近いし、日本の技術と中国のファクトリーとしての素晴らしさを融合できたら、すごい作品を作り出すこともできる。そのために双方の映画人が行き交うことも、両国間に良い影響をもたらすと考えたわけです。この花は、自分の代では咲かないかもしれない。でも誰かが種を蒔かなければ、芽も出ないわけです」
いつか咲くだろう花のために苦労を買って出たわけだ。
「そんなに立派なもんじゃないから(笑)。最近は、若者も政治家もなにかあれば辞めりゃいいと思っている節がある。でも石にしがみついてもやらなきゃいけないことがある。それを言いたかっただけ」と中井貴一は笑った。
撮影が終わったとき、前作では《中国に友人ができた》と思った。でも今回は《中国に家族ができた》と思ったのだそう。CGではなく本当に崩れ落ちる材木で頭を打ち、零下30度でのアクションを演じ、半ナマの米を食べ続けてなお、花を咲かせようとする中井の逸材っぷりを「日記2」は如実に表している。
「目的を達成するには、継続が必要だという結論に達したからです。『ヘブン~』のとき、日本の文化は確実に中国から入ってきていると実感しました。日本と中国は、もっと理解しあい、協力しあう必要がある。映画で言えば、日本単独より、中国と組んで“アジア”映画として出ていったほうがずっと世界に近いし、日本の技術と中国のファクトリーとしての素晴らしさを融合できたら、すごい作品を作り出すこともできる。そのために双方の映画人が行き交うことも、両国間に良い影響をもたらすと考えたわけです。この花は、自分の代では咲かないかもしれない。でも誰かが種を蒔かなければ、芽も出ないわけです」
いつか咲くだろう花のために苦労を買って出たわけだ。
「そんなに立派なもんじゃないから(笑)。最近は、若者も政治家もなにかあれば辞めりゃいいと思っている節がある。でも石にしがみついてもやらなきゃいけないことがある。それを言いたかっただけ」と中井貴一は笑った。
撮影が終わったとき、前作では《中国に友人ができた》と思った。でも今回は《中国に家族ができた》と思ったのだそう。CGではなく本当に崩れ落ちる材木で頭を打ち、零下30度でのアクションを演じ、半ナマの米を食べ続けてなお、花を咲かせようとする中井の逸材っぷりを「日記2」は如実に表している。





























































