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人気テレビ司会者が登場したオバマ候補キャンペーンに大観衆

2007/12/11
人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーとバラク・オバマ大統領候補
人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーとバラク・オバマ大統領候補
 人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーが、バラク・オバマ大統領候補を紹介する瞬間がきた。専門家たちは、彼女の起用が投票率を伸ばすかどうか決断を下せずにいる。アイオワ州住民たちですら、選挙情勢を占う戦略家の一員になったように、こう考えてるようだ。彼女は私の票には影響しないが、他の人の票は取っていくかも……。

 スピーチの冒頭20分、オプラは気取らないウィットとデイタイム・テレビ番組で培った知識を総動員させて、観客を沸かせた。「私が突然このアリーナに飛び込んできて、政治という舞台で何かするとかしないとか、噂されてきました。本当のところ、私にもわかりません」とオプラは話す。

 12月の寒い土曜日、硬直状態にあるオバマのキャンペーンを再び活気付かせるため、オプラは同州にやってきた。彼女の看板番組“The Oprah Winfley Show”にチャンネルを合わせる観客たちは同州に多く、コンベンション・ホールには約1万8500人もの観衆が詰めかけた。その多くが、きまり悪そうにこう答えた。「彼女を見るためにやって来た」と。

 それでいいじゃないか。来年の1月3日(アメリカ大統領選挙予備選日)まで続く選挙戦を考えると、アイオワ州住民は日替わりで多くの立候補者を迎えている。しかし、オプラを間近で見るチャンスを逃すアイオワ州民は少ない。悪天候のために党員集会を欠席することも多いアイオワ住民だが、オプラのためには凍りつく雨の中でも、会場まで車を走らせた。その理由の大部分が、イベントの面白みを期待していたからだろう。この日は、トーク番組司会者として不動の地位を築き、著者、自己救済の神として崇められているオプラの、初めてのキャンペーン参加の日だったのだ。

 まるで市民全員が詰めかけたような熱気につつまれた会場。オバマ議員自身も、オプラが巻き起こしているセンセーションには気づいている。「オプラを見るためにやってくる人がいる。自分が副産物だということは、わかっているよ」。彼が30分に渡るスピーチをしている間に、群集のひとりが「オプラを副大統領に!」と叫んだ。「オプラを副大統領に?」オバマ氏は聞き返す。「それは左遷になってしまうんじゃないかな」。

 オプラがスピーチのなかでもっとも強く訴えたのは、オバマ氏にとって弱点と見られる部分(彼が政治の世界で新米ということ)だった。「政治界での経験は、人生経験ほど重要ではありません」とオプラは説く。そして畏敬の念に満ちた口調で、もっとも訴えたい話題に入った。「バラク・オバマは自分の出番を待つべきだ、という人々がいます。けれど私たちは神ではありません。未来に何が待ち受けているのかはわかりませんし、だからこそ、プレッシャーや巡ってきた幸運には、それがやって来た時に応えなければならないのです」。

 9月に開催された資金集めのための集会とは対照的に、このイベントは危険性も多くはらんでいた。他の候補者たちは、彼女が与える影響について散在的に疑問を投げかけている。ジョン・エドワーズ議員の支持者は、オプラが南アフリカで運営している学校について言及し、なぜ同じことサウス・カロライナ州でもやらないのかと問う。

 一方、クリントンのキャンペーン隊は、さらなるマスコミ効果を狙い、娘のチェルシーとクリントンの母ドロシーをアイオワに送り込んだ。ビル・クリントンはサウス・カロライナでキャンペーンを助けている。「その背中を押さなければ、“変革”というのは言葉だけになってしまう」とクリントンは数カ所の会場で話した。

 オプラはそのセレブ性とともに、次にニューハンプシャーとサウス・カロライナに移動する。しかし結局のところ、彼女がオバマを大統領にするか、または彼の輝きを奪ってしまうのか、真相はまだわからない。

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