
18回目を迎える2008年のポスター
ブロードウェイ・ケアース/イクイティ・ファイツ・エイズ(BC/EFA)は22日、ニューヨークで最も有名なイベントの1つとなったエイズ撲滅運動“ブロードウェイ・ベアーズ”の18回目を開催する。
毎年恒例のこのイベントのハードルを上げているのは、ほかでもないその規模と認知度だ。昨年のイベントには延べ240人の舞台パフォーマーが好き好きに“脱いで”来場し、エイズ研究とチャリティのために計74万ドルを募金した。これは一昨年より多い。
そこで浮かびあがる疑問が「このストリップ・ショーはこのまま伸び続けるのか、それとも沈下する運命なのか? 観客やアーティストたちも、いずれは飽きてしまうのか?」ということだ。
BC/EFAのエグゼクティブ・ディレクターであるトム・ヴィオラは、腰をクネクネと回すこのショーが毎年大きな成長を見せるからこそ運営を続けられ、かつ新鮮な舞台を提供することができると言う。「毎年どうすればイベントをより効果的に運営することが出来るのか、学んでいます」。
BCは1992年に始まった。“The Will Rogers Follies”に乗ってストリップするパフォーマンスに観客が熱狂する姿を見たジェリー・ミッチェルは、ダンサーの友人たちをマンハッタンのバーで自分と一緒に踊ってくれるように説得。そしてBCがサポートするさまざまなエイズ団体への資金集めに、ぴったりな方法だと確信したのだ。
ミッチェルの勘は正しかった。時がたつにつれ、舞台やダンスの世界から多くのパフォーマーがこの活動に賛同。シンディ・ローパー、アラン・カミング、デイヴィッド・ハイド・ピアース、ハーヴェイ・フィアステイン、フラン・ドレシャー、クリスティーナ・アップルゲート、ティム・カリー、ベベ・ニューワース、そしてブルース・ヴィランクら、多くのセレブが参加した。
イベント自体も規模が大きくなり、ローズランド・ボールルームに会場を移した。そして、ブロードウェイで振り付け師や監督としてミッチェル自身の注目が上がるにつれ、ストリップ・イベントへの関心も高くなった(ミッチェルはBCの監督の座を2003年を最後に降板。しかし現在でも、エグゼクティブ・プロデューサーとしてかかわっている)。
EFAは、1980年代後半に設立。HIV/AIDSに関連した問題への募金を募る団体だったが、92年にBCと合併。現在でもHIV/AIDS関連団体への資金投資をアメリカ全土で行っているが、今ではそれ以外の健康問題を取り扱うプログラムにも賛同しており、アクターズ・ファンドと呼ばれるアル・ハーシュフェルド・フリー・ヘルス・クリニックや、フィリス・ニューマン・ウーマンズ・ヘルス・イニシアティブなどとかかわっている。87年から07年にかけて、BC/EFAは8600万ドルを寄付。ブロードウェイ・ベアーズは過去17年の間に、480万ドルを集めている。
沸騰する人気についていくため、ブロードウェイ・ベアーズは地盤固めに取り掛かった。BC/EFAスタッフのマイケル・グラツィアーノが、リード・プロデューサーとして10年以上就任。現在も組んでいるMACコスメティックスなどと、パートナーシップ契約を結んだ(今年開催される1夜限り2公演の予算は約15万ドル。現物支給の寄付は含まれずチケットは55ドルから1万ドルまで)。
BCは、1年の間に寄付金集めの大きなイベントを何回か開催するが、毎年恒例のバーレスク・イベントこそが最も華やぐイベントだ。「他のイベントは売るのが難しいが、ブロードウェイ・ベアーズは例外です」とヴィオラは言う。イベントがR指定(17歳未満の観賞は保護者同伴)ということを考えると異例といえる。「人々がこのちょっとあやしいショーを見に来るのは、それが正しい理由で開催されているからです」とミッチェルは言う。「パフォーマーとして言うと、『正しい理由のため』と言う時こそ、普段はしないようなことをする」。
しかし服を脱ぐのには、そんなに多くの方法はない。これこそ、05年からショーを監督しているデニス・ジョーンズの悩みのタネだ。「ショーはすでに17回開催されている。ここに新風を入れるのは、まさに挑戦だ。服を脱いでもおかしくない物語を考えなくちゃならない」と言う。今年のショーは「ふしぎの国のアリス」を妖艶(ようえん)に色づけする。メアリー・バードソング演じる女生徒が、お色気たっぷりのファンタジー・ワールドに吸い込まれてしまう。ここ最近のショーには、医師とナース、神話、そしてコミックからのスーパーヒーローなどが登場している。
しかし物語が発展していくにつれ、パフォーマンスにも資金集めのルーツを失ってしまうというリスクが生じてくる。「すべてのショーにおいて、私たちはセーフ・セックスを訴えていきたい」とジョーンズは話す。しかし、ヴィオラは穏やかさこそが重要だと話す。「私たちは、人々が見たいと思うようなものを作り、意義のあるものを支援しているのだと喜んでもらわなければならない」と話している。ただし、「資金が届くべきところに流れるようにも、注意しなければならない」。
大金が流れ込むなかでは、お金がそのまま眠ってしまったり、管理上のブラックホールに消えてしまったりする可能性も出てくる。しかしヴィオラは、資金の流れをチェックする管理人がいると話す。
ブランドをさらに拡大するため、ミッチェルは“Broadway Bares: Backstage Pass”を執筆。個人的な思い出、パフォーマーたちのインタビュー、そして半裸のダンサーたちの何100枚という写真が含まれた本書は、ショーと同日の22日に発売される。収益はすべてBC/EFAに寄付される。
「多額の寄付金を集めていますが、ローズランドに詰め込める人数には限りがある。寄付金を集め続けるために、私たちはさまざまなことをやっていきます」とミッチェルは話した。
毎年恒例のこのイベントのハードルを上げているのは、ほかでもないその規模と認知度だ。昨年のイベントには延べ240人の舞台パフォーマーが好き好きに“脱いで”来場し、エイズ研究とチャリティのために計74万ドルを募金した。これは一昨年より多い。
そこで浮かびあがる疑問が「このストリップ・ショーはこのまま伸び続けるのか、それとも沈下する運命なのか? 観客やアーティストたちも、いずれは飽きてしまうのか?」ということだ。
BC/EFAのエグゼクティブ・ディレクターであるトム・ヴィオラは、腰をクネクネと回すこのショーが毎年大きな成長を見せるからこそ運営を続けられ、かつ新鮮な舞台を提供することができると言う。「毎年どうすればイベントをより効果的に運営することが出来るのか、学んでいます」。
BCは1992年に始まった。“The Will Rogers Follies”に乗ってストリップするパフォーマンスに観客が熱狂する姿を見たジェリー・ミッチェルは、ダンサーの友人たちをマンハッタンのバーで自分と一緒に踊ってくれるように説得。そしてBCがサポートするさまざまなエイズ団体への資金集めに、ぴったりな方法だと確信したのだ。
ミッチェルの勘は正しかった。時がたつにつれ、舞台やダンスの世界から多くのパフォーマーがこの活動に賛同。シンディ・ローパー、アラン・カミング、デイヴィッド・ハイド・ピアース、ハーヴェイ・フィアステイン、フラン・ドレシャー、クリスティーナ・アップルゲート、ティム・カリー、ベベ・ニューワース、そしてブルース・ヴィランクら、多くのセレブが参加した。
イベント自体も規模が大きくなり、ローズランド・ボールルームに会場を移した。そして、ブロードウェイで振り付け師や監督としてミッチェル自身の注目が上がるにつれ、ストリップ・イベントへの関心も高くなった(ミッチェルはBCの監督の座を2003年を最後に降板。しかし現在でも、エグゼクティブ・プロデューサーとしてかかわっている)。
EFAは、1980年代後半に設立。HIV/AIDSに関連した問題への募金を募る団体だったが、92年にBCと合併。現在でもHIV/AIDS関連団体への資金投資をアメリカ全土で行っているが、今ではそれ以外の健康問題を取り扱うプログラムにも賛同しており、アクターズ・ファンドと呼ばれるアル・ハーシュフェルド・フリー・ヘルス・クリニックや、フィリス・ニューマン・ウーマンズ・ヘルス・イニシアティブなどとかかわっている。87年から07年にかけて、BC/EFAは8600万ドルを寄付。ブロードウェイ・ベアーズは過去17年の間に、480万ドルを集めている。
沸騰する人気についていくため、ブロードウェイ・ベアーズは地盤固めに取り掛かった。BC/EFAスタッフのマイケル・グラツィアーノが、リード・プロデューサーとして10年以上就任。現在も組んでいるMACコスメティックスなどと、パートナーシップ契約を結んだ(今年開催される1夜限り2公演の予算は約15万ドル。現物支給の寄付は含まれずチケットは55ドルから1万ドルまで)。
BCは、1年の間に寄付金集めの大きなイベントを何回か開催するが、毎年恒例のバーレスク・イベントこそが最も華やぐイベントだ。「他のイベントは売るのが難しいが、ブロードウェイ・ベアーズは例外です」とヴィオラは言う。イベントがR指定(17歳未満の観賞は保護者同伴)ということを考えると異例といえる。「人々がこのちょっとあやしいショーを見に来るのは、それが正しい理由で開催されているからです」とミッチェルは言う。「パフォーマーとして言うと、『正しい理由のため』と言う時こそ、普段はしないようなことをする」。
しかし服を脱ぐのには、そんなに多くの方法はない。これこそ、05年からショーを監督しているデニス・ジョーンズの悩みのタネだ。「ショーはすでに17回開催されている。ここに新風を入れるのは、まさに挑戦だ。服を脱いでもおかしくない物語を考えなくちゃならない」と言う。今年のショーは「ふしぎの国のアリス」を妖艶(ようえん)に色づけする。メアリー・バードソング演じる女生徒が、お色気たっぷりのファンタジー・ワールドに吸い込まれてしまう。ここ最近のショーには、医師とナース、神話、そしてコミックからのスーパーヒーローなどが登場している。
しかし物語が発展していくにつれ、パフォーマンスにも資金集めのルーツを失ってしまうというリスクが生じてくる。「すべてのショーにおいて、私たちはセーフ・セックスを訴えていきたい」とジョーンズは話す。しかし、ヴィオラは穏やかさこそが重要だと話す。「私たちは、人々が見たいと思うようなものを作り、意義のあるものを支援しているのだと喜んでもらわなければならない」と話している。ただし、「資金が届くべきところに流れるようにも、注意しなければならない」。
大金が流れ込むなかでは、お金がそのまま眠ってしまったり、管理上のブラックホールに消えてしまったりする可能性も出てくる。しかしヴィオラは、資金の流れをチェックする管理人がいると話す。
ブランドをさらに拡大するため、ミッチェルは“Broadway Bares: Backstage Pass”を執筆。個人的な思い出、パフォーマーたちのインタビュー、そして半裸のダンサーたちの何100枚という写真が含まれた本書は、ショーと同日の22日に発売される。収益はすべてBC/EFAに寄付される。
「多額の寄付金を集めていますが、ローズランドに詰め込める人数には限りがある。寄付金を集め続けるために、私たちはさまざまなことをやっていきます」とミッチェルは話した。






















































