『ルイスと未来泥棒』
●製作総指揮:ジョン・ラセター、ウィリアム・ジョイス、クラーク・スペンサー 製作:ドロシー・マッキム 共同製作:ビル・ボーデン 監督:スティーヴン・アンダーソン 脚色:ジョン・バーンスタイン、ミシェル・スピッツ、ドン・ホール、ネイサン・グレノ、オーリアン・レッドソン、ジョー・マテオ、スティーヴン・アンダーソン 原作: ウィリアム・ジョイス「ロビンソン一家のゆかいな一日」
●出演:ダニエル・ハンセン、ジョーダン・フライ、ウェズリー・シンガーマン、アンジェラ・バセット、トム・セレック、ハーランド・ウィリアムス、ローリー・メトカルフ、ニコール・サリヴァン
●2007年/アメリカ/96分/12月22日より日本公開
●配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)DISNEY ENTERPRISES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
●出演:ダニエル・ハンセン、ジョーダン・フライ、ウェズリー・シンガーマン、アンジェラ・バセット、トム・セレック、ハーランド・ウィリアムス、ローリー・メトカルフ、ニコール・サリヴァン
●2007年/アメリカ/96分/12月22日より日本公開
●配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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『ルイスと未来泥棒』に出てくるモットーは“前進し続けること”かもしれないが、物語の時制が交錯するこの映画は、時として突拍子も無い宙返りを見せて、あらゆる年齢の子供たちの目を見開かせて魅了し続ける、非常に楽しいアニメーション映画である。ディズニーによるコンピューター・アニメーション最新作であるこの映画は、ヒットはしたが凡庸だった同社のコンピューター・アニメーション第1作目の『チキン・リトル』よりも、ウィットと芸術性の点において遥かに優れていると同時に、新たにディズニーに仲間入りしたピクサーのジョン・ラセターと彼のスタッフたちから間違いなく影響を受けている。公開の際は、興行成績で強さを見せることが予想されているが、とりわけ、優れたディズニー・デジタル3Dの上映設備が整っている劇場ではヒットが見込まれる。
3-Dが真価を発揮する優れた作品
3-D技術が導入されているため、鑑賞の際は、暗めのレンズが入った大型軽量の眼鏡をかける必要があるが、『シャークボーイ&マグマガール 3D』のような映画でみじめったらしく使われた色の付いた眼鏡のような代物ではない。以前、『チキン・リトル』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス/ディズニー・デジタル3D』を上映していた限定館で体験できた、この最新のテクノロジーは、快適さを損なうことなくドラマティックで大胆な視点を提供するものである。
嬉しいことに、これまでの例とは違って、ここでは3-Dテクノロジーが優れた作品に利用されて真価を発揮している。『未来泥棒』は、ピクサーの大ヒット作『Mr.インクレディブル』に似ている。両方とも、未来的な要素とレトロな要素を組み合わせたビジュアル・デザインを採用し、気の利いた台詞廻しや、やる気満々のエネルギーを備えたキャラクターが登場するからだ。
嬉しいことに、これまでの例とは違って、ここでは3-Dテクノロジーが優れた作品に利用されて真価を発揮している。『未来泥棒』は、ピクサーの大ヒット作『Mr.インクレディブル』に似ている。両方とも、未来的な要素とレトロな要素を組み合わせたビジュアル・デザインを採用し、気の利いた台詞廻しや、やる気満々のエネルギーを備えたキャラクターが登場するからだ。
発明少年の前に現れる謎の19世紀風の男
赤ん坊の頃、大都市の孤児院の玄関先に置き去りにされたルイスは、科学に情熱を注ぐオタクな金髪の12歳で、養子縁組されることをあきらめて、自分自身で家族を作っていこうとする。彼の唯一の友人は同じ孤児のグーブ。大切な試合でボールを落球して自分のチームを敗退に追い込んだことで、いつまでも落ち込んでいる野球少年だ。
ルイスは、巧みに設計された頭脳スキャナーで科学的に大きな飛躍となる発明を成し遂げたと確信する。しかし、学校の科学博覧会でこの発明装置を披露していた彼のプレゼンテーションは、カニのような足が付いた得体の知れない山高帽によってぶち壊しにされてしまう。この山高帽は、マントをまとい、細長い足をして細い口ひげをたくわえて邪悪に笑う、妙に19世紀の雰囲気がある悪者に操られていたのであった。
ルイスと博覧会の観客たちが、次に何が起こるのかと不安になったちょうどその時、ルイスは、タイムマシーンに乗った生意気なティーンエージャー、ウィルバーに文字通り、足払いをくらう。ルイスが、過去の世界に戻って自分を捨てた母親を探したいと思っているのに、ウィルバーは、果てしなくエキセントリックで想像力豊かな自分の大家族、ロビンソン一家が待っている未来へと急がねばと言い張る。
ルイスは、巧みに設計された頭脳スキャナーで科学的に大きな飛躍となる発明を成し遂げたと確信する。しかし、学校の科学博覧会でこの発明装置を披露していた彼のプレゼンテーションは、カニのような足が付いた得体の知れない山高帽によってぶち壊しにされてしまう。この山高帽は、マントをまとい、細長い足をして細い口ひげをたくわえて邪悪に笑う、妙に19世紀の雰囲気がある悪者に操られていたのであった。
ルイスと博覧会の観客たちが、次に何が起こるのかと不安になったちょうどその時、ルイスは、タイムマシーンに乗った生意気なティーンエージャー、ウィルバーに文字通り、足払いをくらう。ルイスが、過去の世界に戻って自分を捨てた母親を探したいと思っているのに、ウィルバーは、果てしなくエキセントリックで想像力豊かな自分の大家族、ロビンソン一家が待っている未来へと急がねばと言い張る。
魅力的なデザインとタイムトラベルの物語
映画は、この全体の1/3ぐらいのところに来たあたりで真価を発揮する。魅力的なデザイン要素が現れ、そして、ありとあらゆる突飛な発明を可能にするタイムトラベルという物語に惹き込まれていくことになる。ウィリアム・ジョイスによる原作絵本を脚色したのは、7人の脚本家たち。そのうちの1人は、本作が監督デビューとなるスティーヴン・アンダーソンだが、彼はディズニーの『ラマになった王様』と『ブラザー・ベア』にストーリー・スーパーバイザーとして参加した経歴を持つ。
ウィルバーの父親は、ロビンソン・インダストリー社を率いる天才発明家である。ロビンソン・インダストリー社では、1930年代から50年代にかけて世界博覧会で紹介されたような、未来の生活環境を作り出す輝かしい新発明が生み出されていた。人々は、スッキリした直線と優美な曲線とで形作られた、優雅な流線型のモダン・スタイル様式の建物の間を、巨大な透明のシャボン玉のような乗り物に乗って滑るように往き来する。
しかし、タイムマシーンの不運な故障と、盗難事件、それに邪悪な山高帽を引き連れた細い口ひげの悪者の招かれざる訪問を受けたおかげで、この類稀な頭脳によって創造された天国世界は、めちゃくちゃにされてしまう。ルイスにとってさらに悪いことには、理想の家族を探し当てたとたん、待望の養子縁組を断られてしまうのである。また、タイムトラベルの悪賢いまでに巧妙な操作によって、登場人物たちのアイデンティティが奇妙キテレツに入れ替わったり、完璧に手入れされた未来の景観を徹底的に破壊するために過去から送り込まれた、凶暴なティラノザウルス・レックスが戻ってきたりする。
ウィルバーの父親は、ロビンソン・インダストリー社を率いる天才発明家である。ロビンソン・インダストリー社では、1930年代から50年代にかけて世界博覧会で紹介されたような、未来の生活環境を作り出す輝かしい新発明が生み出されていた。人々は、スッキリした直線と優美な曲線とで形作られた、優雅な流線型のモダン・スタイル様式の建物の間を、巨大な透明のシャボン玉のような乗り物に乗って滑るように往き来する。
しかし、タイムマシーンの不運な故障と、盗難事件、それに邪悪な山高帽を引き連れた細い口ひげの悪者の招かれざる訪問を受けたおかげで、この類稀な頭脳によって創造された天国世界は、めちゃくちゃにされてしまう。ルイスにとってさらに悪いことには、理想の家族を探し当てたとたん、待望の養子縁組を断られてしまうのである。また、タイムトラベルの悪賢いまでに巧妙な操作によって、登場人物たちのアイデンティティが奇妙キテレツに入れ替わったり、完璧に手入れされた未来の景観を徹底的に破壊するために過去から送り込まれた、凶暴なティラノザウルス・レックスが戻ってきたりする。
観客を疲れさせも退屈させもしないアニメーション作品
この映画は、3-Dでは特に非常にくっきりして鮮やかな画像を提供している(ただし、専用眼鏡をかけないと、映写された画像は、焦点が合う所もあるが、ところどころでぼやけたりする)。この映画の作り手たちは、“前進し続けること”というモットーを深く心に刻みつけており、張り切る気運を持続させるように、スクリーン上でウォルト・ディズニーその人に感謝の意を表している。ひどく興奮したような雰囲気を持つアニメーション作品とは違って、『未来泥棒』は決して観客を疲れさせることはないし、それでいて、少しでも退屈させるような場面も全く無い作品である。
声の吹き替えも活力に満ちている。監督のアンダーソン自身が、主要な悪役と他の役の吹き替えを担当している。ダニー・エルフマンの音楽は、他の音楽的要素と共に、この作品のエネルギー・レベルを高めている。
声の吹き替えも活力に満ちている。監督のアンダーソン自身が、主要な悪役と他の役の吹き替えを担当している。ダニー・エルフマンの音楽は、他の音楽的要素と共に、この作品のエネルギー・レベルを高めている。

































